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山の中にひっそりと広がる、ひまわりの咲く広場。僕はそこで、彼女と『約束』をした――

絵に描いたような青い空に、もくもくと綿飴のように立ちあがる白い入道雲。夏が始まったなぁ、と思うこの光景を見ると思い出す。中学二年生の夏、山の中にぽつんと広がる広場の中、大きな向日葵の傍に立つ少女。空のように青い髪と、入道雲のように白いワンピース、そして向日葵のように眩しい笑顔。そんな彼女、双葉湊音と過ごした、甘酸っぱい青春の、夏の思い出――。